『出向で働く』という話を時々聞きますけど、派遣で働くとは違うんでしょうか？
そうですね、働く場所や仕事内容は同じだとしても『契約内容』が違ってくるんです。
今回は『派遣と出向の違い』についてご説明します。
『派遣』とは
派遣で働く人は派遣会社と契約を結び、他の会社で働くようなイメージですね。
派遣として働く方は派遣会社と契約した後に、別会社で働くことになります。
ただし契約自体は派遣会社なので、お給料や契約に関する相談は派遣先の会社ではなく、派遣会社の担当と行います。
『出向』とは
『転籍出向』と『在籍出向』の2種類があり、よく見るのは転籍出向でしょうか。
転籍出向
転籍出向とはそれまで勤務していた会社との労働契約を解消して、別の会社と新たに契約することを指します。
先生：転籍出向は実質『会社に指示されて行う転職』のようなことで、再度、元の会社に戻るということはなかなか無いですね。
お給料の支払いや福利厚生などは出向先の会社の契約内容に切り替わってしまいます。
在籍出向
在籍出向は元の会社との労働契約を残しつつ、出向先の会社とも契約を行います。
先生：たとえば『経験を積むためにグループ会社や子会社に出向し、数年後に出向元の会社に戻る』とのことです。
籍は出向元の会社にありますが、お給料や福利厚生などを出向元・出向先どちらの内容を適用するかは場合によります。
なるほど、出向という言葉は銀行が舞台の有名なドラマ『半沢直樹』でもよく使われますよね！
そうですね、あのドラマの中では出向をマイナスに捉えられている部分もあるかと思います。
ですが、経験を積むためや交流の輪を広げることを考えたらそう悪いことではないとも考えられますよ。
まとめ
・派遣と出向の主な違いは『契約内容』
・出向には『転籍出向』『在籍出向』の2種類がある
・出向にはメリットもデメリットも双方がある
なるほど、派遣と出向の違いが理解できました。
出向もあまり良いイメージは持っていなかったのですが、絶対に悪いというわけでもないんですね！
そうですね、立場や考え方次第ではむしろ出向はメリットと考える方も多くいらっしゃいます。
派遣で働く方は『出向』という言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、働く先で出向されてきた人がいましたら気にかけてみるといいかもしれません。
もしかしたら多くの経験を積んだベテランの方で、仕事上で頼れる存在であるかもしれませんね。
