派遣の契約を満了で辞めて、次の仕事が見つかるまで失業保険を貰いたいのですが、どのように行動すれば良いでしょうか?
なるほど、では失業保険の条件の確認から始めましょうか。
今回は派遣の契約満了後、失業保険の貰い方についてご説明します。
そもそも失業保険とは
雇用保険、もしくは失業保険とも呼ばれるモノは、再就職するまでの間に国からお金を貰える制度です。
貰える金額は条件にもよりますが、3ヵ月~11か月程度の間、日額5,000円~(月に15万円~)くらいのお金が貰えます。
ただしお金を貰うための条件や、少し手間な手続きが必要になってきます。
失業保険を貰うには条件がある
失業保険は下記3点の条件を満たす方であれば、正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど勤務形態は関係なく受け取れます。
・雇用保険に加入し、離職日以前の2年間に被保険者期間が12ヵ月以上(会社都合の退職であれば6ヵ月以上)
・働く意思がある
雇用保険の加入条件については
「1週間の所定労働時間が20時間以上」
「31日以上の継続雇用が見込まれている」
の2点を満たす方であれば、雇用保険の加入が義務付けられています。
普段意識していない方でも実は加入している場合が多くあります。
なるほど、1日8時間を週に5日働くような方であれば、雇用保険はほぼ加入していそうですね。
では失業保険のお金をもらうための「働く意思がある」とはどういうことですか?
具体的に言うと『就職活動』を行なったことをハローワークに証明します。
「〇〇の会社に応募した」「就職のためにセミナーへ通った」などが必要ですね。
ハローワークが開催している就職セミナーもあるので、このセミナーに参加するだけでも就職活動を行った実績として見てもらえますよ。
へぇ~今すぐに求人に応募しなくちゃいけない!ということでもないんですね。
失業保険を貰えるか不明な方はハローワークへ
失業保険でお金をもらうための条件はなんとなく理解しましたが、本当に貰えるのかどうかはちょっと不安ですね…。
そうですね、まずは離職したら数日以内にハローワークで相談してみることをオススメしますよ。
たとえば失業保険の給付金を貰うための条件として
『自己都合退職の場合は雇用保険の加入が12ヵ月以上(会社都合退職なら6ヵ月以上)』
とありますが、自己都合退職か会社都合退職か、どちらに当てはまるかは離職した会社の書類を基にハローワークで判断されます。
離職者としては『会社都合退職』となったほうが、失業保険の受給期間(受け取る金額)が多くなりますが、離職した会社の判断次第では予想に反した結果となる場合もあります。
(会社から一方的に退職を余儀なくされたのに『自己都合退職』にされた、など)
退職理由に納得がいかない場合はハローワークに伝え、調査してもらいましょう」
失業保険を受け取るまでの流れ
では最後に、離職してから失業保険を受け取るまでの流れをご説明しましょう。
1.離職
2.派遣会社から離職票を受け取る(主に郵送)
3.ハローワークで手続きを実施(受給資格の確認など)
4.ハローワークから案内される受給説明会に参加
5.求職活動(求人への応募や、就職セミナー参加など)
6.失業認定手続きと給付(4週間に1度の認定のため、毎回それまでに求職活動が必須)
なるほど、給付金を数ヵ月受け取り続けるためには求職活動も続けなければいけないんですね!
はい。求職活動を怠ったり、認定日にハローワークでの手続きが行えなかったりすると給付金を受け取れなくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
・失業保険とは、離職してから再就職するまでにお金が貰える制度
・失業保険は数ヵ月間、毎月15万円~のお金が貰えて生活費の足しに出来る
・失業保険をもらうためには条件があるのでハローワークへ要相談
再就職するまでの間、生活費のお金が不安ですが、失業保険があればなんとかなりそうですね!
そうですね、ただし失業保険の初回を貰い始めるまでの期間や、貰える条件・日数・金額は人によって異なりますので、不安な方はまずはハローワークへ相談してみましょう。
また失業保険は日本政府が提供しているので、安心して利用することが可能です。
しっかりとご自身で雇用保険料を支払ってきたからこそ利用できる制度なので、恥ずかしがるようなこともせずにぜひ利用して欲しいですね。
退職して収入が途絶えてしまったら、日々の生活費だけでも困ってしまう方が多いかと思います。
「貯金があるから大丈夫!」と安心しきらずに、万が一のためにぜひ失業保険の利用を検討しましょう。