先生!派遣でもお仕事を辞めたら一時的にお金を貰えると聞いたのですが本当ですか!?
失業保険(雇用保険)と呼ばれるものですね。条件を満たす方であれば派遣で働いていた方でもお金をいただけますよ。
今回は失業保険(雇用保険)についてお話しします。
失業保険(雇用保険)を簡単に言うと?
失業保険とは?を簡単に言えば、仕事を辞めた方が次の仕事を探すまでの数ヵ月間、毎月お金を貰うことが出来る制度です。
失業保険とは
正式な名前は「雇用保険(こようほけん)」
再就職までの間を支援する目的で、国から手当(お金)を貰えます。
へぇ~仕事を辞めて生活費が足りなくなる場合でも、お金を貰えるならなんとかなりそうですね!
そうですね。でも仕事を辞めた方全員が貰えるというわけではないので、注意しなければいけません。
えっそうなんですか!?
失業保険で手当(お金)を貰うための条件とは
手当(お金)を貰うには下記の2つの条件を満たす必要があります。
1.就職しようとする意思があること
2.被保険者期間が12ヵ月以上あること(ただし離職理由次第では6ヵ月以上)
それぞれ詳しくご説明しますね
条件1:就職の意思があること
単純に「次に就く仕事を探している」との状況であれば問題ありません。
よっぽど特別な理由が無ければ問題ありませんが、例えば
・病気やケガですぐに就職できない
・妊娠、出産のため就職できない
など、就職できない理由がなければ問題ありません。
少しの間休んでから就職したい、という方でも、手続き後に就職活動の実績を残せば問題ありませんよ。
就職活動の実績って、具体的にはどんなことですか?
分かりやすいのは『求人案件に応募すること』ですが、他にもハローワークの窓口で仕事について相談したり、就職セミナー(説明会)に参加すれば実績として数えられます。
条件2:12ヵ月以上雇用保険に加入していた
失業手当を貰う条件の2つめとして、雇用保険に12ヵ月以上(理由によっては6ヵ月)は加入しておかないといけません。
雇用保険は下記2つの条件を満たす方であれば加入が必須です。
・1週間の労働時間が20時間以上
・1ヵ月以上続けて働く見込みがあること
なので、多くの方は知らず知らずの内に雇用保険に加入しています。
雇用保険に加入していたか分からない、という人は前職の給与明細を見ると『雇用保険料』との名前で毎月お金が引かれているかと思いますよ。
また手当を貰うための雇用保険の加入期間は、前職を辞めた際の理由によって違ってきます。
前職を辞めた理由は『自己都合退職』と『会社都合退職』の2パターンに分かれますが、理由は下記の通り
自己都合退職:「仕事が嫌になって辞めた」「病気やケガが原因で辞めた」など
会社都合退職:「会社が倒産して辞めざるを得なくなった」「セクハラやパワハラを受けた」など
その名の通り、自分の理由で仕事を辞めたのか、会社のせいで辞めざるをえなくなったというイメージですね!
そうですね、どっちの理由かイマイチ分からない方は雇用保険の手続きをする際に確認できますよ
失業保険(雇用保険)の手続きはどうすれば?
手当を貰うためには最寄りのハローワークでの手続きが必要です
手続きは自分の住んでいる最寄りのハローワークにて行われます。
ハローワークの営業は基本的に平日のみ、時間も17時半頃までと早めに閉まってしまいますので注意が必要です。
(ただし手続きには時間がかかるので、遅くとも16時頃までには向かうことをオススメします。)
退職理由次第では手当が貰えるまでの日数や、手当が貰える期間も異なってきます。
仕事を辞めたら会社から『離職票』が貰えるかと思いますので、離職票が届いたらなるべく早め(数日以内)にハローワークへ出向いたほうがいいですね。
また手続きには下記のモノが必要なので事前に準備しておくと慌てずに済むでしょう。
・離職票
・個人番号を確認できる書類(マイナンバーカード、通知カード、など)
・身元を確認できる書類(運転免許証、マイナンバーカード、など)
・写真2枚(上半身の 縦3.0cm×横2.5cm )
・本人名義の預金通帳かキャッシュカード
まとめ
・失業保険(雇用保険)とは再就職するまで、国から手当(お金)を貰える制度
・手当を貰うには条件があり
・手続きは最寄りのハローワークにて行われる
今回は失業保険(雇用保険)の簡単な説明を行いました。
手続きや手続き後にも色々とやることがあり少し大変ですが、ぜひとも活用することをオススメします
お金がないと次のお仕事を探すまでの間が不安ですもんね…。国が行っている制度だし安心できます!
失業保険(雇用保険)は、自分自身がしっかりと保険料を支払ってきたからこそ受けられる制度です。
『仕事をしていないのにお金を貰うなんて…』と気負う必要はまったくありません。
もしお仕事を辞めた際には忘れずに手続きを行いましょう。