よく聞く『派遣切り』って何のこと？原因は？実際に派遣切りされたらどうすれば？

先生！派遣切りって言葉を時々耳にしますが、何のことですか？

派遣切りとは、派遣で働いている方が何らかの理由により、その職場では働けなくなってしまうことを指します。

今回は派遣切りについてご説明します。

『派遣切り』とは契約更新を打ち切られること

派遣社員は「3ヵ月」「6ヵ月」「1年」「長期」などと期間を定めて働きます。

たとえば、A社で1年間働く契約だったのに
まだ半年しか働いていない時点で「もうA社では働けません」と言われてしまうことがあります。
これがいわゆる『派遣切り』というものです。

働く予定であった期間を途中で切り上げられてしまう、ということですね。

派遣切りが行われる理由って、やっぱり自分が悪いということなんでしょうか…。

必ずしもそうとは限らないので落ち込む必要はありませんよ。

派遣切りが行われる理由としてはいくつかありますか。

よくある理由として挙げられることが、派遣先として働いている会社の経営が悪化した場合です。

会社の経営が悪化すると一部の社員をクビにしたりと人員削減を行う場合もありますが、真っ先に切られるのは派遣社員です。
派遣先の正社員・契約社員・アルバイトの方より外部の社員を減らすことを優先、つまりは派遣社員が切られる場合が多くあります。

これは企業の問題だから自分じゃどうしようもないですね…。

派遣スタッフ側に問題があり契約更新を打ち切られるという場合もあります。

たとえば
・勤務態度が悪い
・人間関係などでトラブルを起こす
・仕事のミスが多く改善が望めない
・遅刻や休みが多く勤怠に問題がある
など

正社員の方が会社をクビにされてしまうようなことと同じく、派遣で働く方にもよっぽど悪い部分があれば契約更新なし（派遣切り）となる場合もあります。

あと数ヵ月は働ける予定だったのに、急に仕事がなくなってしまった！急いで次の仕事を探さなきゃ！

もちろん次の仕事を探すのも間違いではありません。
しかし万が一すぐには次の仕事が見つからない場合に備えて、雇用保険手当の手続きを行うことも考えていいかもしれません。

条件次第ですが、雇用保険手当を貰える場合があります。

雇用保険とは
条件を満たす人であれば、次の仕事に就くまで手当（お金）が貰えます。

雇用保険の加入条件はいくつかありますが
・雇用期間が1ヵ月以上
・1週間の労働時間が20時間以上

このような条件を満たす方は、例え派遣社員であっても雇用保険に加入することが義務づけられています。

雇用保険は条件を満たす方ならば、派遣のお仕事を始めてから1ヵ月程度で雇用保険の加入が義務付けられます。
雇用保険に1年以上加入していれば、自己都合でお仕事を辞めた場合でも手当を貰えます。
もしくは、会社都合でお仕事を辞めざるを得なかった場合は半年以上の加入で手当を貰えます。

へぇ～お金がもらえるのであれば、次の仕事を探すのもゆっくりできそうですね。
けどお仕事をしていないのにお金を貰うのってちょっと恥ずかしい気持ちもありますね…。

いえいえ、雇用保険の手当を貰うことはまったく恥ではありませんよ！
雇用保険に加入すると、お仕事をされている期間中は保険代として毎月お給料から引かれています。
万が一雇用保険の手当を貰うことになっても、まったく恥ずべきことではありませんので安心してください。

雇用保険の手続きについては現在お住まいの近くのハローワークにて行われます。
次のお仕事を決めるまでの期間について不安があれば、一度ハローワークに出向いて相談してみることをオススメします。

今回のまとめ

・派遣切りとは予定されていた時期より早く、その職場でのお仕事が出来なくなってしまうこと
・派遣切りの理由は派遣先の企業側の問題がほとんど、派遣スタッフ側の問題の可能性もあり
・もし派遣切りにあった場合は雇用保険手当（失業給付）の手続きを行うことも重要

もし自分が派遣切りされたらと考えると怖いですが、派遣切りの原因や対策を知っておくと気持ち楽になれますね。

はい、派遣切りされる理由としては自分の問題ではなく、企業側の問題であることがほとんどです。
万が一派遣切りにあったとしても、次のための行動を起こすことが重要ですね。