『派遣は給料が安い』
との印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
『正社員より派遣社員のほうが多く給料を貰っている』という場合も多くありますよ。
えっそうなんですか!?
20代では正社員より派遣社員のほうが給料が高いことが多い
20代・30代前半の女性の正社員での年収は『250~320万円』程度。
対して派遣社員の年収は『270~320万円』程度となります。
月給に計算すると
正社員は『月給20~25万円』+『ボーナス』
派遣社員は『月給22~27万円』
となります。
- 例1:時給1,375円×160時間(1日8時間で20日勤務)=220,000円
- 例2:時給1,680円×160時間(1日8時間で20日勤務)=268,800円
数値にして比較してみると、派遣社員の給料の高さがお分かりかと思います。
30代~になってくると逆に正社員の給料のほうが高い?
じゃあ派遣社員で働き続けたほうが、正社員よりお給料を多く貰えるんですか?
正社員は昇給によって給料が上がっていくので、いつかは逆転してきます。
新卒や20代・30代前半の若めの正社員と派遣社員の給料を比較すると、たしかに派遣社員のほうが給料が高めです。
しかし正社員は派遣社員と違い、『年功序列・昇格・昇進』による昇給や『退職金』の制度があります。
長い目で見ると、正社員は同じ会社で働き続ければ続けた分だけ給料は多くなる場合が多いので、年齢を重ねる毎に立場は逆転。
30代後半~40代になってくると、派遣社員より正社員のほうが給料が多いことが多くなってきます。
正社員はよっぽどのことがない限り会社に雇われ続けられますが、派遣社員は働く期間が決まっている『有期雇用契約』です。
『給料が高いからずっと働き続けたい』と思っても、同じ職場で働き続けるのは一般的に3年が上限と決められています。
また会社の業績が悪化したときなどは、正社員より真っ先に派遣社員が辞めさせられてしまいます。
派遣社員の給料の高さは『リスク』を含めた上での給料とも言えますね。
スキル次第では30代・40代以降も派遣社員のほうが給料が高い!
じゃあ将来的な給料のことを考えるとやっぱり、派遣社員より正社員として働いたほうがいいんですか?
派遣社員でもスキルを活かした仕事なら多くの給料を貰えますよ!
派遣社員でも時給アップによって給料が上がることはありますが、時給アップの機会自体がなかなか無く、上がっても50~100円程度と給料にそれほど差は出てきません。
それじゃあ派遣社員はどのように給料を上げていけばいいのか。
答えはズバリ、
「経験を積んでスキルを活かした仕事ならば給料が高い!」
- 「誰でもできる事務作業!未経験OK!」⇒ 時給:1,300円
- 「PC入力、エクセルでの集計作業が出来る方の事務作業」⇒ 時給:1,600円
と、比較的簡単なお仕事は時給も低めです。
しかし経験者向けのお仕事では時給は高め!
- 「経理(簿記資格あり)」
- 時給:1,700~1,800円
- 「保育士(経験2年以上)」
- 時給:1,800~2,000円
- 「看護師(経験3年以上)」
- 時給:2,000~2,500円
- 「プログラマー(経験5年以上)」
- 時給:2,500~3,000円
未経験のお仕事であれば時給1,000円代ですが、経験者向けのお仕事であれば時給2,000円~3,000円が当たり前になってきます。
いわゆる『誰でもできる仕事』を続けるのであれば月給は20万円代、年収300万円前後のままです。
しかし専門性の高いお仕事であれば月給30万円以上、年収も500~600万円が当たり前に貰えちゃいます!
派遣でもしっかりと経験を積んでスキルを磨けば、正社員にも負けないほどのお給料が貰えるんですね!
まとめ:派遣社員の給料は高め!スキルを磨けば年収500~600万円も可能!
- 派遣は未経験職種でも正社員と比較して給料が高め!
- ただし正社員の昇給のことを考えると、将来的には正社員の給料に劣ることも!
- スキルを磨いて専門性の高いお仕事をすれば、派遣社員でも高額なお給料を貰える!
未経験の職種からはじめてスキルアップをして、将来的には多くのお給料を貰いたいと思います!
派遣は正社員に比べて働く会社を変えるのが容易なので、自身のスキルに合わせて働く会社をどんどん変えていくのもアリですね。
『誰でも出来る仕事』でそこそこのお給料を貰い続けるか、多くの給料を貰えるよう『経験者限定のお仕事』を出来るように目指すか。
ご自身の希望するキャリアに合わせて、派遣のお仕事を選びましょう。